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北九州市のタウンミーティング

北九州市のタウンミーティング/共生のまちづくりで活発な討議

 

 北九州市主催のタウンミーティングが2月6日、ウエルとばたで開催され、「共生のまちづくり」をテーマに講演とパネルディスカッションが行われた。4月から施行される障害者差別解消法の啓発を目的としたもので、パネルディスカッションでは育成会関係から北原守会長と上野則行氏がパネリストとして参加した。

 講演では北橋健治市長が同市の障害福祉の取組みについて報告した後、植木淳・北九州市立大学教授が障害者差別解消法について基調講演を行った。この中で同教授は、「障害差別」は国連障害者権利条約の「社会モデル」の考えから生まれたもので、直接・間接差別と合理的配慮の不提供とがあると述べるとともに、差別禁止の対象は行政機関と民間事業者となっており、このうちの行政機関には差別の禁止と合理的配慮のいずれもが義務として課されるものの、民間事業者には合理的配慮は努力規定になっていると説明した。

 パネルディスカッションでは、障害者団体代表の北原守・市障害福祉団体連絡協議会長、障害当事者代表の林芳江・自立生活センター代表、地域関係者代表の上野則行・地区民生委員・児童委員協議会長、事業者代表の山本直樹・井筒屋本店次長がパネリストとして地域共生に向けたそれぞれの取組みを報告し、これに北橋市長が加わった。

 この中で北原氏は、共生社会の実現は障害者(団体)にとって至上命題あり、その原点は地域での共生。障害者(団体)もよき市民として地域活動に参加し、交流し、貢献していくことが信頼関係を構築し、共生社会の実現に繋がっていくと強調した。

 一方、上野氏は民生委員として取り組んでいる「障害者とのまちづくり」が全国民児協の初の推奨事業となったことを紹介するとともに、地域行事にも障害者(団体)の積極的な参加を呼び掛けていると報告した。 

 

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共生社会の実現で討論したパネルディスカッション

 

カテゴリー:その他

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