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ペアレントスクール
2016年4月15日
「親亡き後のライフプランと金銭管理」をテーマに学習
平成28年3月23日(水)にウエルとばた多目的ホールで、ペアレントスクールが開催されました。今年度は講師に社会福祉法人大阪府障害者福祉事業団の鹿野佐代子氏を招き、「知的障害者の親亡き後のライフプランと金銭管理」をテーマに学習しました。鹿野氏は施設職員として働きながら、平成15年にファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取り、障害者の特性に基づいた金銭管理を当事者と考え始めました。FPとは収入と支出のバランスを分析し、夢や実現したいことがいつ叶うのか経済的な視点で考えるお金の専門家です。同氏はこの資格取得後は、親の会や施設を回り、金銭教育の普及にも力をいれています。
この日のペアレントスクールの参加者は122名でした。親の目線からと本人の目線からのそれぞれのお話は、時には重くなりがちな内容も笑顔と親しみやすい関西弁とで、会場を和やかにしてくれました。親の目線からは、親亡きあとに残された家族、本人が戸惑わないように、今なすべことや、向き合うべきことを学びました。本人の目線からは、実際に鹿野氏が携わった事例を紹介し、本人の夢の実現にむけたお金のやりくりをわかりやすく話してくれました。
最後に、子どもの自立を考えるために親亡き後の生活を意識し、親に万が一のことがあっても大丈夫なように、信頼できる誰かとしっかりつながるとともに、自立できる場所をみつけておき、本人の体験を積むことが大切なことを話しました。「お金は使うことで幸せと交換できます。先の見通しを持って安全に暮らしてください」と言われたのが心に残りました。参加者ひとりひとりがあらためて親亡き後のお金について考える機会となった講演でした。
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