育成会について

新年度にあたって

新年度にあたって

 

北九州市手をつなぐ育成会(親の会)

会長 服 部 栄 子

 

 

 6月1日、第40回総会を終え親の会は平成30年度の活動を開始しました。

 今年度も、会員の皆様と「共生社会の実現」を目指して運動体として事業計画に沿って歩みを進めていきたいと思います。

 目まぐるしく変わっている障害福祉制度ですが、その内容を理解するためには私どもが制度についての学びを深め、足りない所、充実してほしい所を社会に向けて発信し続けていくことこそが親の会運動の原点であろうかと考えています。

 

 さて、私が本格的に育成会の活動に関わり始めたのは20数年前からですが、当時から親の会の活動には本部や地区会に多くの支援者に関わっていただき行事等を盛り上げてくださっていました。ある時、その支援者の一人の方に「親は、わが子のために労するのは当たり前ですが、第三者の方にこんなに一生懸命に関わってもらって本当にありがたい」と話したところ、その方は、「そんなことはありません。われわれは他人だから、やめようと思えばいつでもやめられる。でも親であることはやめられないし、逃げられないから大変ですよ」と言われたのです。その後、年を重ねるごとにその言葉は重みを増し、私の心の中にいつまでも刻まれています。「障害があっても地域であたりまえに暮らすことが出来る社会」の実現をめざすためには、まだまだ多くの課題が山積しています。いくつになっても親は学び続ける事、社会に対して発信していく事をやめてはならないと思います。しかし、それは苦しい事ばかりではなく親も人として成長することが出来たり、泣いたり笑ったりと同じ思いを分かち合うことができる仲間を得ることなど、多くの副産物をもたらしてくれる事は皆さんも感じているのではないでしょうか。

 

 今年度の事業計画の一つである「あんしんプロジェクト北九州」(旧名称は事業化準備検討会)も活動を開始しました。障害のある人の権利が護られ、将来にわたって安心して暮らし続ける事が出来る仕組み作りを活動目的に掲げ、活発に意見交換を行い私どもに出来る事を模索しています。

 

 最後になりましたが、8月25日には、北九州市育成会主管で「第58回九州地区手をつなぐ育成会北九州大会」を開催します。親の会大会、本人大会とも現在実行委員会を立ち上げ準備を進めているところですが、九州各県からの仲間を笑顔で迎え「障害のある人の人権と権利を擁護し、共生社会の実現をめざそう」というテーマのもと、大いに語り合い研鑽を積むことで今後の親の会運動の力にしていきたいものです。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

カテゴリー:その他

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