育成会について

地区会活動紹介

地区育成会/総会で新年度が始動

 

 門司地区会は、本人レクリエーションや研修等を行ないながら、「ここに来ればホッとする、何でも話せる」という地区会をめざして活動しています。

 今年度も、5月29日(火)に地区総会を行い全ての議事が承認され、新年度に向けての活動が始まりました。参加者は年を経るごとに少なくなっていますが、地域での顔見知りの関係を大切にし、地区活動を継続していく必要性を再認識することが出来ました。

 総会終了後は本部より出席していただいた久森副会長、国家副会長を交えて、それぞれの会員の近況を話してもらいながら懇談を行ないましたが、様々な体験を通してわが子の成長を感じ嬉しく思う反面、親亡き後本人の生活を守るためにはどうすればよいか。

 やはり、理解ある支援者の存在が必要だという言葉に一同うなづいていました。

 いざというときに、本人も親も安心できる仕組みはまだまだ不十分ですが、とりあえず今ある福祉サービスを利用しながら親離れ、子離れの準備をしつつ、本人が安心して生活出来るように今後も周囲に向けて発信していくことを申し合わせることができ、有意義な懇談の時間となりました。

(門司地区長 服部栄子)

 

 

 小倉北地区会では、5月23日、到津市民センターで定期総会を行い、29年度活動・決算報告、30年度活動計画・予算案などを審議し可決されました。今年度も、本人たちが楽しみにしている「リズム体操」、「ボウリング&カラオケ」を企画し、親子で「お菓子作り」にも挑戦します。また、会員同士の繋がりを深める「親睦会」や到津ひまわり学園保護者との「交流会」は地区会の大切な取り組みとして今後も継続していきたいと思います。学習会については、本部主催のペアレントスクールなどへの積極的な参加を呼びかけていきます。

 総会終了後には「語る会」を行い、日頃の子どもの様子や困っていることなど参加者全員が発表しました。その中でグループホームを利用している保護者に対して、ホームでの余暇の過ごし方や職員との情報交換の頻度、帰省中の本人の様子など細かい質問がありました。また、法人育成会事業所の利用者からは4月からの食事サービス変更に伴う本人の変化や戸惑いが語られました。そして、本人や家族の願いをコーディネートするサービス等利用計画の重要性を再確認すると共に、その作成やモニタリングのあり方など問題点が提示され、活発な意見交換の場となりました。アットホームで身近な地区会の活動にみなさんも参加してみませんか。

(小倉北地区長 久森栄子)

 

 小倉南地区会は、5月25日(金)、小倉南生涯学習センターで総会を開催しました。すべての議案が承認され、平成30年度の活動が本格的にスタートしました。29年度は、会員同士の交流を主に研修会を2回開催しました。1回目の研修会では、育成会の服部栄子会長が同席して、参加した会員同士、自己紹介を兼ねて情報交換をしました。2回目は太宰府方面に工場見学に出かけ、交流も兼ねての研修会となりました。

 本年度も総会後、第1回の研修会を開催しました。『本人にとっての成年後見制度を考えよう』をテーマに、一般社団法人みるとの安部裕一次長を講師に迎え、北九州市における成年後見制度について、「みると」「らいと」の取り組みや北九州市の現状などを聞きました。安部氏には参加した会員からの質問にも丁寧に答えていただき、成年後見制度をさらに身近に考える機会になりました。平成30年度も「学び・交流・余暇」を柱に、会員に寄り添える地区会活動を提案、実施していきたいと思います。

(小倉南地区長 真野かおる)

 

 

 5月29日若松地区会の総会を終えました。出席者は、20名弱でしたが若松、洞海両工芸舍の事業所長と副会長二人が出席してくださり小規模の総会となりました。

 事業報告、会計報告と無事審議が進み、後半は茶話会となりました。その際、若松工芸舍の小川所長から皆さんの関心がある若松区宮前に出来たグループホームのことやその地に二年後移転する若松工芸舍の情報などお聞きすることが出来ました。

(若松地区長 坂本ならゑ)

 

 5月25日、ウェルとばたにて総会を開催しました。会員46名(内委任状36名)出席のもと、平成29年度の活動・決算報告、また平成30年度の人事・活動計画・予算案について審議を行い、承認されました。今年度も会員間の交流を目指した「茶話会」、本人が参加できる「バスハイク」や「クリスマス会」の実施に取り組みたいと思いますが、年々参加者が減少しているという現実もあり、地区会の運営の難しさを感じています。

 総会後は、昨年と同様「語る会」を行いました。まず、本人を中心に日々関わっている家族や支援者、日中活動事業所や利用しているサービス等を「見える化」するための「エコマップ」を各々が描きました。それを基に、現在利用しているサービスが充分であるのか?また、足りないサービスは何だろう?等について意見交換を行いました。

 参加者からは、「週末のショートステイやヘルパーとの活動を息子がとても楽しみにしている。これからも続けていければ良いのだが・・」、「息子がどのようなサービスを利用しているのかを図式化することで、父親に説明するのにとても分かり易い」などの意見があり、有意義な会となりました。

(戸畑地区長 北田ひさ子)

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九育連役員会報告

 

九州地区手をつなぐ育成会連絡協議会役員会を開催

4月20日、ウルとばたで

 

 九育連役員会九州地区手をつなぐ育成会連絡協議会(略して、九育連)は、九州の8県と2政令市の育成会が協議会を構成し、毎年持ち回りで役員会と九州大会の開催を担っています。30年度は、北九州市育成会が担当となり、4月20日、ウェルとばたで第1回役員会を行いました。(写真)今回は、8月に開催される第58回九州地区手をつなぐ育成会北九州大会について協議を行い、開催要綱、被表彰者、分科会発表者などが決定しました。

 北九州大会は、8月25日(土)、戸畑区汐井町の「ウェルとばた」で、一日のみの開催となります。午前中に式典、中央情勢報告(講師:全国手をつなぐ育成会 田中正博統括)、講演(講師:野沢和弘 毎日新聞論説委員)があり、午後からは分科会を行います。「日中活動(第1分科会)」、「働く(第2分科会)」「権利擁護運動(第3分科会)」、「自分らしく自由に決めたこと(第4分科会)」がそれぞれのテーマです。

 当日は、九州各地から多くの会員等の参加が予想されます。北九州市育成会では、前日24日の準備と当日の運営スタッフ等の協力を会員に呼び掛けているところです。

 

 

 

 

カテゴリー:その他

委員会活動紹介

委員会活動さらに活発に

 

 北九州市手をつなぐ育成会は、福祉サービスの充実に向けて研修や要望活動に取り組む5つの対策委員会を常設して、会員だれでも参加できる委員会活動を行っています。新年度のスタートに当たり、新委員が加わることで活動がさらに活発になることを期待して、より多くの会員が委員会活動に参加するよう働きかけを行っています。

 各対策委員会の前年度の活動は以下の通りです。どうぞ応募ください。

 

 

幼児学齢対策委員会

 平成28年度、29年度、当委員会では、施設見学を中心に活動しました。門司区、小倉南区、小倉北区の施設を28年度は5ヶ所、29年度は7ヶ所見学しました。委員の子どもが通える事業所という視点で見学先を選んでいます。少人数の見学なので、職員の方との距離も近く、その場で気づいた事が聞けたり、教えていただいたりと施設をじっくり見ることができました。また福祉サービス事業について、わからない事、子どものこれからについての思いなども話し合いをしました。学齢期は放課後等デイサービスが定着し、事業所との繋がりもできましたが、委員は子どもの成長に一喜一憂しながら、いろいろな施設を見て、職員に話を聞き、卒業後の進路選択の参考にと真剣に取り組んでいます。これからも委員のニーズに応え活動していきます。「百聞は一見にしかず」、関心のある会員の方、参加をお待ちしております。

(委員長 真野かおる)

 

居住対策委員会

 住まいは暮らしの基盤です。グループホーム、入所施設、アパートなどで、ハード面と、支援のあり方などソフト面、両面共に本人に合った暮らしができるように、家族が元気な間に準備したいものです。

 そのために当委員会では、制度の学習や施設見学(昨年度は療養介護事業所牧山療養病院と障害者支援施設鷹取学園の2ヶ所)を行って現状を知り、課題について話し合っています。住まいの場の不足、入所施設の居住環境の改善、重度障害者が地域で暮らすための支援、高齢化への対応、介護、看取りなどの課題は山積み。“望ましい暮らし”に向けて、足りないところについては市や国に要望を出し、身近なところでは支援者の方々とのコミュニケーションについて話し合ったりしています。月1回の委員会は、様々な入所施設やグループホーム利用者の家族、在宅の家族等々での情報交換も賑やかです。居住対策委員会の活動にぜひご参加ください。

(委員長 武田みづほ)

 

 

 

 

日中対策委員会

 日中活動対策委員会の定例会では必ず本部役員会報告をして、わいわい広場、ペアレントスクール、政策研修会、福岡県大会など、各行事への参加の呼びかけや内容の復習をしています。委員の大多数が法人育成会事業所の所属(利用者)ですが、29年度は各事業所間の情報交換を行う中で問題点や利用者サービスの向上等について、勉強しながら意見を出し合いました。

 定例会や研修会に参加した後は昼食を兼ねた親睦会を企画しています。時にはお花見を楽しむことも。大いに語らい仲良く活動を続けられることに感謝です。皆さんも委員会に参加しませんか。

(委員長 川﨑美代子)

 

 

 

就労対策委員会

 就労対策委員会は、平成14年の発足当初から知的障害者の就労の場を広げる事を活動の目的にしてきました。

 就労継続支援A型事業所も毎年増設され、平成29年7月現在、53事業所で942名の障害者が就労しています。しかし、新聞に載っていた様に、A型事業所も運営にあたって問題点があります。健全な運営を指導していただくことを市に要望したいと思います。

 当委員会は、委員同志の情報交換の場として、また役員会の報告の場として毎月1回楽しく勉強しています。昨年11月には北九州しごとサポートセンターの大坪所長を講師にお招きして、「知的障害者の就労」をテーマに研修会を開催。続いて3月にA型事業所 株式会社バモスの見学を行い、その後インクル春が丘の「ぽぽっと」で美味しくランチをいただきました。知的障害者の就労の場が今以上に増える様、ご一緒に活動しませんか。

(委員長 吉武千恵子)

 

地域生活対策委員会

 本人が望むところで暮らす。そんな当たり前な生活が送れるようにとの願いをもとに集う地域生活対策委員会です。20歳代から30歳くらいの子どもの親が多く、前向きに意見交換しています。29年度は、親である私たち自身が体調を崩しがちであったり、親の介護や子どもたちのステップアップなどもあり、今までの生活からは変化を実感する一年であったと思います。子育てに追われる日々は、永遠のように思われていましたが変化するものです。そして今までは、親亡き後なんてまだ先のこととのんびりと構えてきましたが、母親がいなくなったら、特に障害のある子は今の生活が続けられなくなるのだと改めて感じています。

 どうすればこのような心配事が解決するのか、これから地域生活対策委員会で考えていきたいと思っています。

(委員長 平野千絵子)

 

 

カテゴリー:その他

平成30年度委員会委員募集

 北九州市手をつなぐ育成会の委員会は、広報委員会ほか、5つの対策委員会に分かれて、それぞれテーマを掲げ、研修や運動化を目指しています。

 30年度がスタートするにあたり、下記の要領で各委員会の委員を新たに募集することになりました。多くの方が委員会活動に参加されますよう応募をお待ちしています。

 応募の折は、5月16 日(水)までに本部事務局へご連絡をお願いします。(電話番号 093-884-1510)

募集要領

(1)広報委員会

広報紙(ふたば)を定期発行し、情報の浸透をはかり、啓発、広報活動を行います。

(2)各対策委員会

福祉サービスを利用する立場から研修に取り組み要望の運動化をめざします。応募の対象となる方は、原則以下のとおりです。

 

委 員 会 名

応 募 の 対 象

幼児学齢対策委員会

通園、特別支援学校、支援学級等関連の支援に関心のある方

居住対策委員会

施設入所サービス、GH等、居住支援に関心のある方

日中活動対策委員会

 

工芸舎(インクル)、活動センター、作業所、在宅等地域生活をしている方及び日中活動支援に関心のある方

就労対策委員会

 

リサイクル工房、宿泊型自立支援施設、その他就労関係等、「働く」に関心のある方

地域生活対策委員会

地域生活に係る支援に関心のある方

 

 

 

カテゴリー:その他

ペアレントスクール

29年度 育成会ペアレントスクール

意思決定支援について学習会

 

 ペアレント 303月19日、ウェルとばた多目的ホールで、大塚晃氏(上智大学総合人間科学部社会福祉学科教授)を講師に迎え、「障害のある本人の意思に寄り添うとは」をテーマにペアレントスクールを開催しました。当日は会員等66人の参加がありました。大塚氏は、国立のぞみの園の指導員から厚生労働省専門官を経て、上智大学教授職に至るという経歴をお持ちで、自身も障害のある子どもの親でありその視点も加えて障害福祉政策に関する講演を数多く行っています。昨年8月に開催された九州地区手をつなぐ育成会佐賀大会に於いても、記念講演をされました。

 今講演は、家族の紹介から始まりました。

 行動障害とは、障害のある人が自分の気持ちが伝えられないことが基本にあって、関わる側がそうした要求や気持ちを理解しようとしないときに示されるもので、『抗議』行動と考えられる場合も多い。自閉症の息子は、グループホームで行動障害をおこし、退所となり、自宅へ戻った時は荒れた行動があったが、1ヶ月後には落ち着き、3年経つが問題行動もなく生活している。支援する側の接し方に影響されると言える。

 支援する側の見解として、リフレーミング(同じことを体験しても、人それぞれの価値観という枠組みで判断するが、その枠組みを取り換えて、別の肯定的な視点から見るようにすること)で、障害のある人の行動を肯定的にみることで本人を変えようとするのではなく、支援する人が変わることが大切。そして見方を変えることで、支援する側にも心の余裕ができる。また、意思決定支援の仕組みは、本人を中心に意思決定支援責任者(相談支援専門員)、意思決定支援会議(第三者をいれることが大切)、意思決定支援計画書作成の三つの領域がうまく機能すれば、知的障害の人にとってよりよい支援となる。さらに、重い人の場合には、親が、本人の今までの人生、これからの人生、家族も含めたこれまでの生活の全体像を記録した本人の「物語」を作成して関わる人に伝える必要があると指摘して、講演を終えました。

 親としての視点を踏まえての話を聞き、多くを学んだ学習会でした。

 

 

カテゴリー:その他

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