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いくせいかい倶楽部
2019年12月26日
知的障害、発達障害を疑似体験
「いくせいかい倶楽部」で障害の理解を広げるキャラバン隊が公演
北九州市手をつなぐ育成会は、11月1日、ウェルとばたで、気軽に語り合いお互いの繋がりを深めることを目的とする「いくせいかい倶楽部」を開催しました。今回は、福岡市手をつなぐ育成会保護者会の「手をつなぐ応援隊」(4人構成)を招いて、知的障害・発達障害疑似体験講座を受講しました。
はじめに、下山いわ子福岡市育成会保護者会会長が保護者会の概要や応援隊結成の経過などを説明しました。私たちは生まれも育ちも考え方もそれぞれ違い、その「違い」を認め合うためには相手を「知る」ことが大切であり、福岡市では、小学4年生の時に車イス体験の授業があり、他にもさまざまな所でアイマスク体験や高齢者や妊婦の疑似体験等のお互いを「知る」講座が開催されています。そこで、知的障害者、発達障害者の特性や対応法などを疑似体験することで、障害理解を広めることを目的とした「手をつなぐ応援隊」が活動を開始し、福岡市社会福祉協議会と協力しながら、公民館の福祉講座やボランティア講座、小中学校の生徒や教職員を対象に疑似体験講座を実施しています。
次に、その講座を参加者全員で体験。まず、白い紙に「描いてみよう」ということで、お題は「りんご」。丸いりんご。かじったりんご。さまざまな「りんご」が描かれました。では「ちょっと」や「ちゃんと」を描くには?参加者からは「えっ」と戸惑いの声が上がりました。障害者に対して、「その辺に」や「自由に」「適当に」などの抽象的な言い方ではなく、「ちゃんと並んでね。」を「一番後ろに並んでね。」と具体的に伝えると戸惑うことなく理解できます。また、ペットボトルを輪切りにして、注ぎ口から景色を見ることで興味ある物に集中して周りが見えなくなる障害特性(シングルフォーカス)を、更に軍手を2枚重ねて財布からお金を取り出すなどさまざまな体験をし、困っている障害者に対する声かけや見守りの方法等を学びました。
福岡市育成会の「手をつなぐ応援隊」は、地域で障害のことを知っている人や理解しようとする人を増やし、誰にとっても暮らしやすい社会、共生する社会を目指して活動しています。北九州市育成会にも7月にキャラバン隊「ちゃちゃ隊」が立ち上がりましたが、今後の活動が期待されます。
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