育成会について

第39回福岡県大会

育成会活動を次につなげるには

<第39回「手をつなぐ育成会福岡県大会」が開かれる>

 10月12日、福岡県総合福祉センターに於いて「地域共生社会の実現に向けて」~明日につなぐ私たちの活動~をスローガンに、第39回手をつなぐ育成会福岡県大会が開催され、165人の北九州市、福岡市、福岡県育成会の会員等が参加しました。

 式典では来賓の祝辞の後、永年に亘る育成会活動の功績を讃える表彰が行われ、北九州市育成会より川添多恵子さん(小倉北区在住)、渕村亜希子さん(小倉南区在住)が受賞しました。

 式典の後、全国手をつなぐ育成会連合会久保厚子会長が、「次世代につなぐ育成会活動」―母として会長として―をテーマに講演を行い、育成会(親の会)の意義や各地の活動の様子等を紹介しながら、「皆で見る夢は実現できる、今こそ立ち上がろう」と話しました

 午後からは、全国手をつなぐ育成会連合会政策センター委員であり内閣府障害者差別解消法アドバイザーの又村あおい氏が、「地域共生社会の実現に向けて」~育成会の必要性・重要性~を主題に基調講演を行い、障害者が地域の大切な「戦力」として活動している事例や今全国で広まりつつある啓発隊の様子等から、これからは「権利擁護活動」「余暇支援活動」「地域づくり活動」が重要であると強調しました。

 その後、又村氏をコーディネーターに「明日につなぐ私たちの活動」をテーマにしたシンポジウムが行われ、余暇支援を行っている育成会かすが「どらえもんの会」園木崇嗣支援スタッフ、手をつなぐ応援隊隊長の福岡市育成会保護者会下山いわ子会長、そして北九州市育成会の平野千絵子副会長が登壇しました。平野副会長は、親の会ならではの事業の立ち上げの経緯や具体的な取り組みを紹介すると共に会員減少という課題はありつつも、今まで通り政策提言を行いキャラバン隊等の啓発活動を楽しみ、自ら積極的に意見を出し合い活動することが重要だと発表しました。

 参加者がそれぞれの活動を振り返り、改めて育成会の役割を考える研修大会でした。

 

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育成会/地区会合同研修会

育成会/地区会合同研修会

諫早「あんしん家族」の取り組みを聞く

 障害のある子どもを持つ親は、自分が病気になったり亡くなった後に子どもにどんなことが起こるのか、護られるのか、心配は尽きないものです。北九州市手をつなぐ育成会は、この問題についてプロジェクトを立ち上げ話し合いを重ねていく中で、昨年11月9日に長崎県諫早市のNPO法人障がい者後見・支援センター「あんしん家族」を視察する機会を得ました。制度の隙間を埋めるきめ細かい活動をしているこの先例を多くの会員に知ってもらうため、あんしん家族の取り組みと現状について、この10月21日、ウェルとばた121・122会議室にて、北九州市育成会の地区会(門司・小倉北・小倉南・若松・戸畑)合同研修会を開催しました。(参加者数44人)

 なお、この研修会は全国手をつなぐ育成会連合会の地域育成会活性化のための研修等助成事業となっています。

 当日は、NPO法人障がい者後見・支援センター「あんしん家族」の松村真美理事を講師として迎え、「あんしん家族の役割~今までそしてこれから~」をテーマに話を聞きました。まず、母体であり関連団体である社会福祉法人 南高愛隣会について、「生きる誇りへの、挑戦」をテーマに諫早、長崎、佐世保、雲仙、島原で68事業を展開している法人の概要説明がありました。「あんしん家族」は、家族を亡くした、または家族に恵まれない障害のある方に対し、親や家族のような存在となり、権利を擁護するために、社会福祉関連法の枠を越えた細やかなサービスを行うことを目的と役割にして、平成19年に社会福祉法人 南高愛隣会から別組織として設立されました。

 事業内容は次の通りです。①権利擁護事業(身元保証が必要な時)②各種サポート事業(仲間づくりやファミリー支援)③その他(法的支援が必要な場合弁護士へ繋ぐ)、特に③の法的支援が必要になった時に成年後見を法人として受任する経過についてのケースが紹介されました。

 最後に、自身もダウン症の兄を持つ松村講師からの「親亡きあとは親ある内から、財産をどうするのか、どこで誰に支援してもらいたいのか等、家族で話し合いをきちんとしておくことが大事」との経験に基づいたメッセージで、研修会が終了しました。

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